ボトックス注射について

ボトックス注射

当クリニックでは、「眼瞼痙攣」、「片側顔面けいれん」に対し、ボトックス治療を行っています。

ボトックス治療とは、ボツリヌス毒素製剤(ボツリヌス菌によって産生される毒素)を注射し、症状をおこしている筋の攣縮および緊張を改善させる治療です。眼瞼けいれんでは眼輪筋に数か所注射し、片側顔面けいれんでは、眼輪筋やその他顔面筋に注射をします。

投与後2~3日後に効果がでてくることが多く、およそ1~2週間以内に効果は安定し、数ヵ月間持続します。

<眼瞼痙攣>

眼瞼痙攣は、両側の眼輪筋に不随意(自分の意志とは関係なく)に筋攣縮が出現する疾患です。下眼瞼部のピクピク感や、羞明感(まぶしく感じる)から始まることが多く、次第に上眼瞼部に進行し、眼瞼が頻繁に攣縮し、重症例では、目を開けていられなくなり物をみることが困難な状態に至る場合もあります。

40~70歳代の中高齢者で発症例が高く、女性に多く見られる傾向があります。

<片側顔面痙攣>

顔面筋が発作性に、自分の意志とは関係なく繰り返し収縮する疾患です。

発症原因は、顔面神経が脳幹から出る部分で、延長・蛇行した血管あるいは小動脈によって圧迫されるために起こることが多いと考えられています。

通常、攣縮は上眼瞼または下眼瞼など目の周囲に始まり、進行すると口輪筋や頬筋などの顔面筋が侵されます。症状がときどき出現する軽度の方から収縮が持続する重度の方までいます。中年女性に多く、左側面に多い傾向があります。

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